New General Service List (NGSL)
第二言語として英語を学ぶ人向けに作られた頻出英単語リスト。
様々なメディアを分析して作られており、約2800語程度ながら英文の90%をカバーする。90%をカバーしているから、これが分かれば90%の英文が分かるとふかしてる動画やWeb記事も多いが、現実はそんなに甘くない。
実際にリストを見てみると確かにほとんどが見たことのある英単語。例えばこれは2380位あたり
incentive
league
dialog
cream
rapid
cancel
見たことあるというかほぼカタカナで使われてる単語ばかり。だが英語は分からん。単語が分かるからって文章を理解できるとは限らないのだ……。重要なのはこれをどう活用するか。
iOS. Androidアプリ
ただ単語リストのデータが公開されているだけでなく、単語学習アプリもちゃんと用意されている。
apps.apple.comその他のリスト
日常使われる英単語の他に学術論文や、TOEIC、ビジネスの頻出単語リストもある。
小ネタ
ちなみに作成者のひとりであるチャールズ・ブラウン教授は日本の明治学院大学の教員である。
PHaVE List(Phrasal Verbs List)
イギリスの言語学者ノルベルト・シュミット教授が作成した頻出する句動詞(Phrasal Verbs)のリスト。句動詞とは動詞を含む熟語のこと。
中学校でも習うget upやget inなども句動詞に入る。
ほとんどが簡単な英単語からできているのだが、日本人からすると「え、そういう意味もあるの?」という句動詞も多い。
Can you pick up some food on the way home from work please?
例えばこのpick upはランキング2位。pick upには単純に物をとるという意味があるが、ここでは「寄り道して何かを買う」ことをpick upと表現している。pickで「買い物」を連想するのは難しい。
この例文なら文脈でなんとなく分かるが。
複数の意味がある時はその頻出の度合いも記載。とりあえず確率の高い方だけでも頭に入れておくと便利。
PHRASE List
※ PHaVE Listと公開ページは同じ。下の方にリンクがある。Microsoft Word形式。Word持ってない人はGoogle Documentに突っ込めば読める。
同じくシュミット教授による、2語以上の頻出熟語リスト。動詞が入っているとは限らないやつ。
他にさきほどのリストとの違いは、話し言葉と書き言葉、学術分野のどこで使われやすいかが併記されていること。
例えば第1位の"have to"はこうなる。※*が多いほどよく使われる。
- 話し言葉:***
- 書き言葉:**
- 学術分野:*
英語動画をサクサク見られるようにしたいなら、話し言葉でよく使われる表現を優先して覚えていけば良いし、英語論文を読まなきゃいけない学生は後回しにすればいい。