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透明な断熱材ができる?鉄より固い新素材セルロースナノファイバー

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木からできる新素材セルロースナノファイバー

どういう製品ができそうか

主にプラスチック製品の強化版

今よりも薄くて固いプラ製品や透明な断熱材もできる

鉄より固いから車の外装にも??

セルロースって何

植物の繊維。植物の細胞壁の主成分。紙は木から余計な成分を取り除かれ、残ったセルロースでできている。

ナノセルロースとは紙よりもさらに細かく分解されたもの。

紙は多くの気泡を含み白く見える(氷が白く見えるのと同じ)が、細かく砕かれて空気を含まないセルロースナノファイバーは透明になる。この細かく砕くのにまだ手間がかかり、セルロースナノファイバーは高価になってしまう。

セルロースナノファイバーはすごい

鋼鉄の5倍強くて、重さは5分の1しかない。

unit.aist.go.jp

しかも天然の物質だから生分解性があり、そのへんに捨てられてもプラと違って勝手に分解される。その上、植物の繊維だからどこででも原料がとれて環境に優しい。

透明のプラスチックのように見えるが、温度が高くなってもプラのように溶けたりせず、高い断熱性を持つ。レイザーで細かい模様を彫るなど今までにない加工が可能。

  • 強くて軽くて熱に強い
  • 環境に優しい
  • 複雑な加工ができる

具体的にどんな製品ができるか

プラスチックの強化

プラスチックより強いからその分、薄く軽くできる。しかし、まだ採算がとりにくいので、プラスチック製品に塗って強度を上げるという方法がある。塗って強度が上がった分、プラスチックの使用量を削減できるよ。

透明な紙もできるが高くなってしまい、工業製品としてはまだ市場に上げられるものではない。のである程度、高い値段で売れるものから一般化されていきそう。

透明な断熱材

セルロースナノファイバーは光を通して熱を通さない。高い断熱性がある。

というわけで窓の断熱材として最適。室内の熱はほとんどが窓から逃げていく。特に日本の住居は断熱性が悪い。日本の寒い部屋を暖かくしてくれそう。てか早く実用化されてくれ。これが一番欲しい。寒いんじゃ。

自動車

高いもんといえば自動車。炭素排出量の削減のために電気自動車の普及が叫ばれている昨今。セルロースナノファイバーで作れば重量を軽くして燃費を良くつつ、安全性も維持できる。

www.rish.kyoto-u.ac.jp

生分解性あるけど、風雨にさらされる車に使って大丈夫なのかな?何かしら表面に加工するんだろうけど。

化粧品

セルロースナノファイバーは保水性やバリア性もあり化粧品にも添加される。すでにこれらは製品化済。でもやっぱお高めの商品が多いなあという印象。

nanocellulose.biz

保湿性を高めつつ、ベタベタしないサラっとした化粧水、クリームなどができる。