ストックホルム症候群とは
- 事件に巻き込まれた被害者が犯人に対して好意的な感情を抱くこと
- スウェーデンのストックホルムにある銀行で起こった立てこもり事件が名前の由来
- ストックホルムの事件で人質が犯人に同情的な態度をとった(とされた)ことからこの名前がついた
実際は……
- ストックホルムの事件では警察の対処に問題があり、人質が不満を抱いていた
- 被害者の警察に対する批判的な態度が、世間には奇異に映った(被害者は助けられたことに安堵し警察に感謝するものだと思っていた)
- 被害者の行動は精神錯乱の一種だと決めつけられた
- ストックホルム症候群の名付け親である医師は実際に被害者と会って診断したわけではない
- 世界中の医療専門家が参照し精神障害診断の参考にするガイドブックDSM5には「ストックホルム症候群」は掲載されたことがない(正式な精神障碍として認められていない)
ストックホルム症候群は存在するのか?
被害者が犯人に対して好意的な感情を抱くという例が皆無というわけでもないらしい。よど号ハイジャック事件では、犯人を激励する乗客もいたようだ。他の有名な事件のところ↓
しかしながらストックホルムで起きた事件では、名前を考えた医師が被害者を診ていないし、被害者本人は事件から数十年経った後もずっと否定し続けていた。少なくとも「ストックホルム」症候群と呼ぶのはおかしい。