成果を出したいなら最低でも2ヶ月は進捗を記録しよう、という記事。
概要
一時期流行ったレコーディングダイエット。
ダイエット以外にも記録を付けるという行為には集中力・達成率アップの効果があるらしい。
の第3章。読書メモ。
記録をとると集中力が高まる
とある実験※ではより家計簿をつけた人ほど後で行った認知テストで高い成績を残した。
※元ネタ不明。一応、家計簿をつけるというのは認知症予防にも効果があるとして推奨されている。
この人達は主観的なストレスが減り、仕事に集中して取り組めるようになったという。
ドーパミンがやる気を出させる
集中力が上がった原因はドーパミン。自分がやったことを記録するのは簡単でありながら、脳の報酬系を刺激してドーパミンを放出させる。
ドーパミンはアルコールを摂取した時などに放出される神経伝達物質で、やる気や多幸感に繋がるほか、統合失調症やADHDなどの精神疾患にも関係している。
継続は力なり
重要なのは記録を続けること。何度も繰り返すことで脳はそれを重要なことだ、と認識する。そして重要なことを何度も達成できている自分は「できる人間」だと自己効力感が高まり、目標の達成率が高くなる。
進捗の記録が達成率に貢献することはリーズ大学のメタ分析でも照明されているとのこと。
しかしながら即効性はないので最低でも2ヶ月続ける必要がある。科学でやる気が解明されてもやはり地道にコツコツが大事。
記録の際のポイント
- 自分の行動を記録する
- ゴールまでの過程を記録する
例えば
- 減量したい→体重を記録する
- 食生活を改善したい→食事内容を記録する
「体重を5kg落としたい!」という人が食事内容を記録するのは適切ではない。
この当たり、Audibleで聞いていて「それじゃ体重を落としたい人がレコーディング・ダイエットで効果を出せたのはなぜ?」と思った。「目標と行動の対応をとってください」と著者は言ってるんだけど。
というわけで自分で考えてみた捕捉。
「体重」という目標に対し、それとは異なる「食事」を記録すると、「目標と行動」の対応がとれていない=自分の行動で結果を出したという感覚がないから、達成感がなくなる。
レコーディング・ダイエットで効果があったという人は、太った原因がほぼ「食事」のみにあった人。「普段の運動量はそれなりにあるけど、つい脂っこいものばかり食べてしまう……」という人は食生活を改善するだけで痩せられる。その人は「体重」が目標ではなく「食生活の改善」が目標だったということ。
逆に「運動」不足で太っている人は、「食事内容」ではなく「運動」の記録をつけて、運動習慣をつけた方が良い。おそらくレコーディング・ダイエットで記録方法が正しかったにも関わらず、成果が出なかったという人はこういうケースなんだろうと思う。