使い分けの概要
中学英語での説明
canは中1で習う表現。教科書的な説明では
- 基本的に意味は同じ
- 過去・未来形のときはwill can などとできないためbe able toで表す
もう少し踏み込んだ説明
上記動画のコメント欄にしっくりくる説明があった。
canは過去も、現在も、未来も変わらない能力を表す
be able toは特殊なその場限りの能力を表す
I can swim. →1回泳げるようになったらずっと泳げる。
I was able to play the piano. →昔はピアノが弾けた(けれど今は弾けなくなってしまった)
語源から考えてもこの説明はしっくりする
can:古英語のcunnan(知っている)
I can swimは「泳ぎ方を(すでに)知っている」という意味で、習得済みのスキルを表現する。
be able to:ラテン語のhabillis(状況的にすることができる)
状況的にできる=限定的な、その場限りのスキルである。だから忘れることがない水泳についてI am able to swimとは言わない。ただし、こういう言い方はできる。
I am not able to swim today. Because I have a cold. (今日は泳ぐことはできません。風邪を引いているので。)
風邪を引いているといういつもと違う状況なので、泳ぐことができない。
語源からの解説はこの本で読んだ↓
この動画コメを見るまで本の内容をすっかり忘れていた。一度読んだだけでは理解できない。
be able toは機械には使えない……?
たまに使い分けの基準として生物・無生物が挙げられることがある。
機械は壊れない限りずっと同じ能力を持ち続ける。よって、機械の普遍的な能力をbe able toで表すのはおかしいということになる。
例外パターンには使えるよ!
例外として、特殊な機械の説明をする時はbe able toを使うことがある。
This machine is able to produce twice as many items in half the time.
(この機械は2倍の商品を半分の時間で生産することができます)
ここでのbe able toは「この機械が持っている特殊な能力」を表しており、ニュアンス的には「この機械はこんな凄いことができるんですよ!」といった感じ。
壊れちゃった機械にもbe able to
過去形のパターンなら普通の機械の能力について使うことができる。
We need to repair the washing machine because it's no longer able to clean our clothes effectively.
(洗濯機を修理しなければなりません。効果的に洋服をきれいにすることができなくなっています。)
これについても、be able toがその場限りの能力を表していると解釈すると腑に落ちる。
機械が壊れている=今はその能力がないということ。明日はあるかも?
機械についてのまとめ
- 基本的にcanで普遍的な能力・スペックを表す
- 特定の機械だけが持っている特殊な能力はbe able toを使う
- 普通の機械でも壊れたら今はできないという意味でbe not able toが使える
まとめ
普遍的な能力を表す時はcan(人間の習得済みスキル、機械の能力)
限定的な能力を表す時はbe able to(時制が変わる時、特定のものだけが持っている特殊なスキル)
おまけ:ChatGPT3.5に聞いてみた
若干、回りくどいが今回調べたこととだいたい同じことを言ってる。ChatGPTはこういうニュアンスの違いを聞くと、おおむね正しいことを返してくれる。
可能性の強調について
"be able to" は、特定の状況や文脈での能力や可能性を強調する場合に使用されます。例えば、「I was able to find the lost keys.」(失くした鍵を見つけることができました。)など、特別な状況や努力を必要とする場合に使われることがあります。
自分が読んだ本には強調のことは書かれていなかったが、ネット上にはいくつか強調に言及している記事もあった。(学習元になってるだろうから当たり前だが)
ちょっと頭の片隅においておいて、実際の用法を見つけたらまた追記しよ~