英語の場合の発声
最近、英語をしゃべる時に発声方法を変えたらリスニング力に良い変化があった。↓
英語の発声のポイント
- あくびをする時のように喉を開ける=口の奥の方に広い空間を作って響かせる
- 一音一音を区切らず(息を止めずに)流れるように発音する
もちろん「発声」がちゃんとしてても個々の音素の「発音」がちゃんとしてないと訛ってしまう。だから「発音」も大事。
が、「発音」の前段階である「発声」、つまり根本的な部分が間違っていれば、どんなに「発音」を練習しても無意味。発音を練習してもなかなか改善されないのであれば、それよりも前の段階に戻って訓練し直すべき……と最近感じた。
中国語と日本語でも発声に違いがある
日本語は一音一音区切る
この記事では二言語の違いを楽器に例えていて分かりやすい。
- 日本語はピアノ。一音一音を区切って発音する。
- 中国語はバイオリン。一音の中で滑らかに音の高低が変化する。
日本語は音を区切る言語だというのは英語の喉発音を説明する上でも言われてていた。(該当部分に再生位置設定済み)
それから音を切らずに繋げましょうと解説してる動画も
中国語では息をたくさん使う
中国語における息遣いのポイント(さっきのブログ記事を参考に)
- うがいのように喉を開け、息をたくさん吐く
- お腹に力を入れて、発音する(腹式呼吸)
これは歌を歌う時の発声方法に近い。
そのため中国語を話している時は日本語を話している時より声が大きくなる。「中国人の話し声がうるさい」という日本人の意見をたびたび見かけるのはこのせいかもしれない。
中国語の発声方法は声楽に近い
オペラではマイクなしで広いホールに声を響かせないといけない。自分の体を楽器のようにして小さい声を大きく増幅する必要がある。
声を響かせる場所は口の中のほかに鼻腔もあるが、ここは固い骨格の一部であり、どんなに頑張っても広くすることはできない。一方、口の中のスペースは自分の意思で広げることができる。生まれ持った体格に頼らず声を響かせるにはこの口の中の空間を利用する必要がある。
よくボイストレーニングで言われる「喉を下げろ」「喉を開けろ」というのは、「口の奥の方の空間を広げろ」という意味になる。↓こういうの
日本語はあまり息を吐かない
韓国語には激音という息を強く吐く発音がある。これは他言語では有気音と呼ばれる。日本人が韓国語を学ぶ時、この息がちゃんと出ていないと上手く伝わらない。
英語ではアクセント母音の前にあるp,t,kが有気音になる。例えばpart。カタカナ英語発音で「パート」と発音してみるとよく違いが分かる。
有気音かどうかの判定は簡単で口の前に手を当てるかティッシュをかざせば良い。有気音になっているとティッシュが揺れる。ティッシュが揺れるようにしっかり息を吐いて[p]を発音するとネイティブっぽい発音になると思う。
英語の場合は韓国語ほど厳密に有気音を区別しないため、有気音になっていなくても伝わることは伝わるらしい。逆に有気音と無気音を厳密に区別する言語では息を吐かないとネイティブに通じない。
結局日本人はどうすればいいのか
外国語を話す時は日本語話している時よりも
- 喉を開ける
- 息をたくさん使う
ことを意識する。この2つを自然にできるように
- 喉を開ける発声方法を練習する
- 腹式呼吸を心がける